1)「雪の丹波、月に蒼く光り」寂しげな旋律の繰り返しと、温もりを感じるベースが懐古の世界へと誘います。2)” Early Moon “ は力強いピアノ・タッチとべースが会話をしています。3)「ねこのブルース」ずっしりと腹に響く弾力のあるベースとハリがあるピアノとの絡みで子猫の愛らしい様子が醸し出されています。まるで猫ジャラシで戯れているかのような描写です。4)” Nights in Kobe “ タイトル通りの夜の情景が浮かぶ作品です。5)” Nobody knows it “ 中島氏の解説によりますと、中近東音楽に興味があった頃に作られた楽曲で、変拍子の嵐で西洋音楽から外れたメロディー、調性もマイナーでもメジャーでもないとのことです。確かになにやら変っています。6)「カブト虫ジャンプ」は高速ながら、一音一音が研ぎ澄まされたピアノの音色に魅了されます。ネーミングについての説明では、中島氏の仕事柄、夜、帰宅後に音楽室の照明をつけた途端、飼っていたカブト虫が明かりで驚き、興奮して籠の中で飛び回る様子からを考えたそうです。フライだとてんぷらみたいなので、ジャンプになったようです。7)「ピアノ」題名はピアノですが、ベースがテーマを演奏しています。タイトル・ナンバー8)” Far West “ は1)同様、どこか切ない旋律が昔を懐かしんでしまいます。