2012年07月13日 おすすめCDは下記の店舗で試聴できます。 コンのおすすめCD トリニティ「パリス・アイズ」秋葉原店 カプのおすすめCD ポール・マッカートニー「キス・オン・ザ・ボトム」秋葉原店 |
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コンのおすすめCD トリニティ「パリス・アイズ」 カール・オランドソン(tp)アンドレアス・ヘルクビスト(org)アリ・ジェリディ(ds) 2009年10月ストックホルムで録音 スパイスオフライフ SOLSV-0020 2012/2/22 発売 曲名 1)踊るリッツの夜 2)パリス・アイズ 3)リバッピン 4)ジャスト・フレンズ 5)オールド・フォークス 6)ドリフティン 7)ルーニー・チューン 8)ストレンジ・ムード 9)ザ・プリチャー 10)ワンダフルが短い |
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オルガニスト、アンドレアス・ヘルクビストは繊細な感覚で、新鮮で個性的な音を聴かせてくれる。トランペットのカール・オランダソン、ドラムスのアリ・ジェリディ、スウェーデン出身の3人の調和のとれた見事なグルーヴ感が気持ちをスカッとさせる。 個性的な音楽的充実ぶりと意欲的なアプローチは、いきなり1)「踊るリッツの夜」2)「パリス・アイズ」で発揮される。ユニークなサウンドには光彩と色艶の豊かなロマンティズムがちりばめられている。甘い調べのトランペットとオルガンに乗って、ドラムのアリ・ジェリディが繊細に聴かせる。3)「リバッピン」4)「ジャスト・フレンズ」、洗練されたトランペットは美しく響き、オルガンはしっかりと地に着いた太い音で奏でる。アリ・ジェリディの滑らかなブラッシュ・ワークにも思わず身体が動き出し、快適。5)「オールド・フォークス」6)「ドリフティン」、カール・オランドソンのトランペットといい、アンドレアス・ヘルクビストの爽やかなオルガンの響きといい、3人のリズムがよく整い弾む。熱く紡がれるメロディが素晴らしい。7)「ルーニー・チューン」8)「ストレンジ・ムード」、ユニークなアイディアを楽しめるジャズに芯から心が温まる。演奏してくれたことに何としても感謝したい気持ちになる。9)「ザ・プリチャー」10)「ワンダフルが短い」、美しい調べに心身とも爽やかになる。全曲にわたり絶品の出来映えといえる。 躍動するリズムと雰囲気、音の響きがいい。素晴らしい演奏と重厚なサウンドがとにかく快感だ。リスニングルーム一杯に広がるオルガンの素晴らしい響きは、システムの質が問われそう。オーディオ的にも、独特な魅力に引きずり込まれてしまう。抜群のサウンドのよさに恍惚となる。 |
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カプのおすすめCD ポール・マッカートニー 「キス・オン・ザ・ボトム」 ポール・マッカートニー(vo) ダイアナ・クラール(p) ゲスト:エリック・クラプトン(on 8 & 14)スティーヴィー・ワンダー(hca on 14)プロデュース:トミー・リピューマ キャピトル・A・スタジオ LA録音 曲名 1)I'm Gonna Sit Right Down And Write Myself A Letter 2)Home(When Shadows Fall) 3)It's Only A Paper Moon 4)More I Cannot Wish You 5)The Glory Of Love 6)We Three (My Echo, My Shadow And Me) 7)Ac-Cent-Tchu-Ate-The Positive 8)My Valentine 9)Always 10)My Very Good Friend The Milkman 11)Bye Bye Blackbird 12)Get Yourself Another Fool 13)The Inch Worm 14)Only Our Hearts 15)Baby's Request(ボーナストラック) 16)My One And Only Love(ボーナストラック) |
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皆さん、こんにちは。お元気ですか?何事もポジティブ思考でいくしかないかなぁと思う今日この頃。というわけで、今回のおすすめCDは、ザ・ビートルズのメンバーだったポール・マッカートニーがジャズ・ヴォーカルに徹し、1930年代、40年代の楽曲を中心に取り上げたアルバムです。ポール・マッカートニー曰く、「僕はジャズ・ミュージシャンじゃないから、いきなり厳しい環境に放り込まれた感じだった。(略)演奏レベルがすごく高いんだ。僕にとって良かったのは、ヴォーカル録りを除けば、何もハードな仕事はないような感じだったところだよ。大変な作業は全部ミュージシャンがやってくれて、僕はただブースの中で歌うだけだった。(ライナー・ノーツより)」なかなか言えませんよね。では、アルバムのご紹介とまいりましょう。 スターティングは1)“I'm Gonna Sit Right Down And Write Myself A Letter”です。「自分宛てに手紙を書こう」とポジティブな歌詞がなにやら元気にさせてくれます。ドラムスの溜めが効いたブラッシュワークとポールのヴォーカルでスインギーに仕上げています。2)“Home (When Shadows Fall)”、美しい旋律を奏でるストリングスをバックにスパイシーなギター・サウンドと共にムーディーに歌いあげます。とてもキュートなポールのヴォーカルに合った3)“It's Only A Paper Moon”は、ギター、ヴァイオリン、ドラムスがメリハリを効かせしっかりとしたサウンドに仕上げています。5)“The Glory Of Love”は、ザ・クレイトン・ハミルトン・ジャズ・オーケストラでお馴染みのベーシスト、作曲家、指揮者、教育者で知られるジョン・クレイトンの重厚なベース・ソロからスタートします。弾力に富むベースをたっぷりとご堪能ください。7)"Ac-Cent-Tchu-Ate-The Positive" 、少しアップ・テンポのウォーキング・ベースと、ポールらしいヴォーカルとギター、ドラムスのブラッシュ・ワークとの掛け合いが楽しいです。8)"My Valentine"と14)”Only Our Hearts“は、ポール・マッカートニーの新曲です。前者はエリック・クラプトンがギターで参加しています。バラード調での彼の美しいギター・ワークは濃淡を効かせた音選びのセンスと共に心地よく響きます。後者は優雅なストリングスをバックにスティーヴィー・ワンダーのキレのある突き抜けるソロ・パーフォーマンスが秀逸です。11)“Bye Bye Blackbird ”は、切ない歌なんですよね。以前、ジョニー・デップ主演映画「パブリック・エネミーズ」の中でダイアナ・クラールがこの楽曲をシンガーとしてパフォームしたとご紹介しました。今回はポール・マッカートニーがヴォーカル。ダイアナ・クラールがピアノ演奏で参加しています。12)“Get Yourself Another Fool”は、エリック・クラプトンのギター・ワークが魅了します。Great!ダイアナ・クラールのピアノも味わい深いです。思わず、「いえ〜い」と心の中で・・・13)“The Inch Worm”は、1952年ハリウッド・ミュージカル映画「ハンズ・クリスチャン・アンデルセン」の愛らしい世界を醸し出して、な〜んか癒されます。 ジャズ風というのがお好みでない方にもおすすめします。バックのジャズ・ミュージシャンたちの素晴らしい演奏と共にレトロ感に浸りながらお楽しみ下さい。ご試聴ご希望の方は店頭スタッフにご遠慮なくお申しつけ下さい。お待ちしております。(^^) |