「オーディオ的不思議箱」 2007-1-26 音迷人 4.オーディオチェック事始 1月最後のメルマガ送信日の金曜日です。今年一年、良好な再生が継続しますように各機器の調子を確認し、音をよりフィディリティーの高い状況に仕上げましょう。 それにはいろいろなチェックが有ります。惰性で聴いているとおかしいなと思いつつも馬鹿げたトラブルに気が付かないことがまま有ります。恥ずかしながら自分の経験を入れて思いつくまま挙げてみましょう。皆様は大丈夫ですね。 |
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◆苦笑する(或いは歳?のせい)トラブル 機器系: ★アンプトラブルでバランス崩れに気付かず ★マルチでどこかのスピーカー断線 接続系: ★入力ピンが汚れで接触不良気味で音に生気がない感じ ★マルチSPやアンプで一部断路状態:結線忘れ、外れ、短絡、断線、誤配線など ★位相違い 操作系: ★パワーSW入れ忘れ ★マルチアンプでセレクトミス ★ボリュームアップ忘れ、レベル違い ★クロスオーバーポイントミス |
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以上に問題が無ければ音を再生してコンディション確認や調整をするわけですが、持ってる測定器やソフトはリスナーごとに異なりますのでいろいろ方法が有りそうです。音迷人はゆとりが無く測定器などを購入してやったことが有りません。全て耳と理屈です。(-_-;)まあそのために「生音」を良く聴いて、それらしく再生すると言う方法をとっています。オーディオテストソフトは、以前申し上げたと思いますがLPを入れて数種類(表紙写真)あります。それといろいろな音楽ソフトでバランスが本物風(沢山聴いて平均的に追い込んで決めたソフト、録音者のセンスが良いもの)CDを使います。 音楽以外の音は意外と重要です。例えば自然界にある音や生活の音は、実はオーディオや音楽に興味を持つ前から繰り返し聴いているので、良く覚えているわけです。こうやって仕上げたシステムの音は納得できると思います。またグレードアップも同様に確認しながら行えます。先日海辺に立ちましたところ、さざ波が寄せては帰る音、ビールの泡がはじけるような音が我が家の音とそっくりでした。 このように良く「水の音」がテストに使われています。ピチャピチ、チョヨチュロ等は意外と再生が難しいんです。大河や滝の音になると相当なレンジの音が含まれホワイトノイズとなります。 「水」の音?と言えば面白い話が以前紹介した漢字の話:http://www.hifido.co.jp/merumaga/otomeijin/061006/index.html の「落葉松」さんから写真付きで来ましたので、それをネタに脚色してご紹介します。では ★★まず手始めに 書初めならぬ漢字初めです。 1月1日恒例により、目黒不動尊に初詣しました。そこで新発見「湯放処」という建物が目につきました。「ゆまりどころ」とふり仮名。何のための建物か添付写真で一目瞭然ですが、この読みは初めてでした。 帰宅後辞書をチェック、普通の国語辞典にはないが、古語辞典(小学館)と広辞苑(流石です)には「ゆまり」と項目を立てて説明してありました。「落葉松」★★ |
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◆音迷人は前回ウィーンで取材しましたが、今回は街頭録音をしました。⇒ガシャン:今日は初詣で賑わうお不動様から、人々の声をお送りいたします。 熊:やれ着いたぞ!ここが初参りの目黒不動産だな。ここまで来るってーと結構冷えますね!お参りの前に「しょんべんしよう」と! 大家:これこれ熊さんよ!不動尊じゃよ。それに「しょんべんしよう」なんて生々しく言うんじゃ〜ないよ!それも大声で!ほれご婦人が決まり悪そうにしているじゃないか!そんなときは「ゆまりしよう!」と言いなさい。 熊:「ゆまり」ですか?へ〜ぇどう書くんでやんすか?うーん「湯」を「放る」でやんすか。成る程ね〜ちげーねぇ!あれ湯気が出てますよね!それにしても今時のただ縮めただけの言い方に比べりゃ〜先人は上手い事言いやすね!粋なもんだ。ところで大家さんはどうして知ってるんでやんすか? |
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大家:はははのはだ!熊さんや良くご覧!あすこに「湯放処」とあるだろう!去年の厄落としのお参りでここにお世話になってな、帰ってから調べたんじゃが「ゆばり」とか「いばり」とも言うな。 熊:そうでやすか!あ!それで言うんですね。いやな奴が部下をいじめるのを、ガキがしょんべん振り回して悪さするみてぇなんで「いばり、ちらす」ってね! 大家:連れて来るんじゃ〜なかった! ⇒■ ところで似てやせんか?コンソールステレオ |
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◆福袋好録音CD紹介?: 再生コンデションを整えたところで、前回報告をしました福袋のCDの録音状況をチェックしてみましょう。ざっと聴いて見ましたら、結構好録音CDが入っていたんです。 ★今回はフィリップス盤、小澤/ウィーンフィルでシェエラザードとロシアの復活祭を紹介します。PHCP-20204 録音はシェエラザードが1993/4でライヴ、ロシアの復活祭は1993/3でセッション。いずれも黄金ホールです。 明るい中音のしっかりした暖色系の音色が聴き取れます。高音の倍音はこれ見よがしには入れていません。つまり自然なのです。大太鼓は少し遠慮気味というかゴリッと固まっています。シンバルの強打は遠慮なくしっかり捉えて押さえていません。曲がただでさえ音響的に面白い上にストレスなく録音されていますので、ワクワクします。 |
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更に驚いたのは「ロシアの復活祭」です。この曲は4,5分もするとジンタが始まり、終い5分は切れの良い音響のるつぼ。いろいろな楽器の音色が誤魔化しなく痩せずに伝わってきます。不思議なことにこちらの曲の録音のほうが空間描写が素晴らしく、我が家が黄金ホールに成っちゃうのです。これは明らかに、ライブとセッションの差、即ちお客が居るか居ないかで響きが変わったからでしょう。お客さんが吸音材ですね。勿論マイクアレンジの制限もあるでしょう。私より数段素晴らしい再生装置の方が音量を上げてこれを聴いたら、2チャンネル再生の可能性の高さを確認することでしょう。もうアナログだ!デジタルだ!の話はないですね。この盤は現在入手可能でしょうか? 以前お話した「クラシックイン」の春の祭典/ラトルやショスタコ5番/ムーチェ盤などに負けていません。 http://www.hifido.co.jp/merumaga/otomeijin/061020/index.html 或いは http://www.hifido.co.jp/merumaga/otomeijin/061208/index.html などに記載 |
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おまけ:◆ぐるりと富士山(1/16) (一日中西風、これは富士周辺では当たり前なのだろうか?笠がかかると翌日雨は正解でした) 写真左:北北東側から観た朝の富士 写真右:西側からの昼前の富士 写真中:西南の日本平から観た昼過ぎの富士、僅かな時間にコースを外して探した眺め。膝がズインと痛いのですが、皆さんに良い富士をと頑張ったらこんな素的な眺めをくれました。港は次郎長さんの縄張りです。 写真下:南南西側富士川からの富士 (-_-;)写真は富士山を際立たせる為に少々加工しています。それと日本平以外はバス走行中内部からで、窓ガラスの色や写り込みの問題があります。 |
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富士山の写真は食品スパーの謝恩イベントで当選したバスツアーの時撮りました。駿河路、寿司バイキングバスツアーでした。当選は1組2名様ではなく1名様なので、大方の方は家族どなたかと参加で同伴者一人1万でした。私もその同伴者。この業界かなり酷い仕掛けがありそうです。まず中身は確かに寿司バイキングがあって違いはないのですが観光旅行というより買い物強制旅行でした。河口湖から入りましたが湖畔に寄るでもなく、一路聴いたこともない宝飾店へ。それも外からは店舗と確認が出来ない建物です。つまりバスで連れ込んで真珠などを実に言葉巧みに提示し短期洗脳の上商品展示場へと「観光旅行」は進みます。バス1台40名ほどで契約する人が3名ほどのようです。「素敵な真珠ネックレス」が4,50万でした。レクチャー室の都合で3,40分おきにバスが飛び込んできます。時間厳守がうるさい様でガイドや運転手は大変気にしていましたし、客が反乱?を起こさぬよう順路説明などうるさかったです。その後到着する観光地は全てお店付きでした。よく確認して参加してください。 |
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◆先週の答え Q:付録? Herren und Damen:紳士ならびに淑女=シニョール、シニョーラ=レディース&ジェントルマン 何が解りますか? ★エレベーター乗り降り⇒A:ファーストレディー ★雇用均等?⇒A:男女平等 ★第2次世界・・⇒A:敗戦国、日独伊はファーストジェントルマン!即ち正解は転じて「男は弱い」でした。 ◆昨日次のような知らせをハイファイ堂から受けました。 先週の音迷人の記事で<日本に一稼ぎしに来る楽しいエキスを詰め込んだ中小企業楽団がある>と申し上げたところ、豊田市コンサートホールで1/13遭遇?し思いっきり拍手をして手が痛かったという読者の方が居られたとの事。 確か面白い仕掛けや美しいダンスなどが在ったのではないかと思います。私の記憶では上のクイズでは有りませんが、強いVn女性に指揮台を乗っ取られたり、電話ワルツで携帯を鳴らして天国のヨハンと話たり、道化の大太鼓が「一寸待ってくださ〜い!」と飛び出したりしましたが・・豊田市の舞台は如何だったのでしょうか?お便り有難うございます。 |