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オーディオとJAZZに魅せられて 第19話「 いい音は日頃のメンテナンスから 」 2005年6月17日 近藤賢二
オーディオもクルマと一緒で日頃からメンテナンスをキチッとやっておけば何時も安心である。 我々オーディオファイルは良いコンポーネント機器、アクセサリー等で楽しく音楽を聴いているが、ただそれだけでは良い音質は持続してくれない。それには日頃の愛機に対する愛情のこもったメンテナンスがあってこそ、はじめて発揮し続けてくれるものだと思う。オーディオコンポーネントの各機器、ケーブル等、周辺のクリーニングは簡単に行えそうで、実際できていないのが現状だと思う。パネルやツマミを拭くだけじゃいけない。各機器の信号の通過点である接点部分こそが最重要ポイントなのだ。日頃目の行き届かないところまで、しっかりとクリーニングやメンテナンスをしてこそ、いい音質が蘇るのである。
そこで私が実際行っているメンテナンス方法を簡単に。テクニカのAT6022のようにクリーニング液と綿棒、クリーニングクロスがセットになったものが手ごろで便利である。まず綿棒にクリーニング液を染み込ませてプラグ内を拭く。クリーニングクロスの方は広めの面積の個所で使用したい。マニュキア式クリプトンのSETTENシリーズのように「夢の接点導通剤」がうたい文句であるが、隙間に電導微粒子が入り込み長時間導通面積を拡大し、電流の流れを良くしてくれるというものだ。
まず大きく分ければ入力ソースの再生機器からアンプ、それからスピーカーという3つの流れになるが、実際にはかなり多くの接触個所をオーディオ信号が通ることになる。まず入力ソース、ここはCDプレーヤーとアナログプレーヤーの例をあげよう。CDプレーヤーは、アナログのRCAケーブルと同軸や光などのデジタル出力端子を持っている。アンプはセパレート化すればそれだけ繋ぐためのケーブルが増え、接点の数も多くなる。そこでようやくアンプの中に入っても、そこにはセレクターやボリュームという個所が持っている、回してみて少しでもガリッというノイズが出るようだと、サビや接触ロスを疑って見たほうが賢明である。日頃からのチリやホコリはアンプの中だろうが遠慮なく侵入する。精密なスイッチ類の細部まで入りこんで付着して悪さをする。
最後はスピーカーであるが、ボイスコイルに行く前にスピーカー端子があり、内部にはLとCのネットワーク回路も内臓されている。そこまでは手を出せないとしても、スピーカー端子ぐらいは徹底的に磨こう。触ってみてもベトッとしていることが多く、さらに、バイワイヤー対応だとウファーとトゥイーターのの端子がジャンパー線で結ばれる仕組みになっている。これも音楽信号にとっての重要な通過点だ。これは一度ぜひ外してクリーニングして再接続することである。クリーニングといっても、力ずくで汚れを落とすわけではなく、そのようなことをすれば肝心のよごれは落ちずに、接点をキズ付けるだけだ。逆にそのキズ口からさらにサビが進行し、元も子もなくなってからでは遅いので気をつけたい。
また、ケイグのD5M/G5MはA液、B液タイプで接点のクリーニングから復活、保護まで面倒を見てくれる頼もしい製品ばかりである。このメンテナンス製品も少しだが年々良質な製品が誕生しているので、各ケーブル端子接点部分等に合ったメンテナンス製品を選んで上手く使いこなしてほしい。各個所接点のメンテナンスは少なくても年1回は実施してほしい。そうすれば愛機は何時までも元気で活性された素晴らしい音質の再現性を聴かせてくれるであろう。これは日頃から良い音質を聴かせてくれている、オーディオ機器に対する礼儀でもあると思う。
(参考写真は過去データベースより引用しました。Caig/G5M)
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