懐かしい青春時代の歌謡曲・アイドルを求めて 第8回『原田知世』 音楽魂 2006年夏、アニメとしてリメイクされた映画「時をかける少女」がロードショーされていました。今回は、映画「時をかける少女」ヒロイン・芳山和子役の、原田知世を取り上げます。 |
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原田知世は、角川映画・新人オーディションで選ばれ、1982年テレビドラマ「セーラー服と機関銃」の主演女優とその主題歌「悲しいくらいほんとの話」でドラマ&レコードデビューをはたしました。ジャケットのおかっぱ頭で微笑みながらセーラー服を着て機関銃を持つ姿は、薬師丸ひろ子の映画とは少し違うイメージです。残念ながら、あまり流行らなかったようで、私も観た記憶がありません。 |
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続いて、1983年、筒井康隆原作のSF映画「時をかける少女」で主題歌&主演の角川映画パターンで、ブレイクしました。ドラマ「北の国から」の北海道・富良野の風景にでてくるラベンダーがこの映画でも重要なキーワードとして"ラベンダーの香り"が、出てきます。当時、ラベンダーの香りなど、嗅いだことが無く、「どんな良い香りなんだろうか」と想像を巡らせました。この映画は、広島県尾道がロケ地でした。尾道の坂が多い風景の中で、繰り広げられる昭和30年代の昭和レトロな情景の中で、ストーリーは展開していきます。デジャブにあったような同じ光景を何度も繰り返されます。原作を読んでいなかったので、ストーリーが、わからず、混乱したまま、観ていました。後半で、タイムトラベルができる薬の存在が明かされることで何となく、ストーリーがつながってきました。SFですが、未来人との切ないラブロマンスが繰り広げられた秀作です。これを見て、尾道に是非行きたくなってきます。 |
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原田知世は、その後、1984年「愛情物語」、1984年「天国にいちばん近い島」、1985年「早春物語」で、映画主題歌と主演というパターンで映画とともにヒットを飛ばしました。1987年、スキーブーム絶頂期に、三上博主演、スキーを題材としたブランド品パロディ映画「私をスキーに連れてって」の恋人・ヒロイン役で出演しています。4WDのトヨタ・セリカに乗って、スキー場を駆けめぐるシーンは記憶に残っています。音楽は当時のトレンドリーダー・ユーミンで彼女の曲に載せて、軽快にストーリーが展開して行きます。この映画のヒットを受けて1989年には、織田裕二主演のスキューバダイビングを題材とした宝探し映画「彼女が水着にきがえたら」のヒロイン役でも出演しました。「ホイチョイ企画」3部作の2作品で主演を張るという、当時の原田知世人気を現しています。その後も、コンスタントに映画出演やCMに活躍中です。今は、コーヒーのブレンディーのCMが良く流れていますね。映画のほとんどは、DVD・LDで見つけられます。日に日に寒くなってくる今日この頃、是非、LD・DVDショップにでも出かけて、LD・DVDを探して、コーヒーを飲みながら、観てはいかがでしょうか? |
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先回に引き続き、オープンテープデッキを取り上げます。原田知世のデビューした1982年は、アカイの6ミリ・オープンデッキ「GX−747dbx」が230,000円で発売されました。先回の「GX-77」との違いは、10号リールが使えることとプロ用のノイズリダクション・dbxタイプ1を搭載していることです。ノイズリダクションとは、テープデッキの宿命であるヒスノイズを克服しダイナミックレンジを広げる仕組みです。ドルビー方式とdbx方式が有名でよく使われています。「GX−747dbx」では、dbxタイプ1が採用されています。dbxのしくみは、録音時に全帯域の信号を1/2に圧縮してテープに録音(エンコード)し、再生時に信号を2倍に伸張して再生する(デコード)ことでテープ特有の「スー」というヒスノイズを低減する仕組みです。このdbxをオンにするとダイナミックレンジが128dBに拡大し、迫力のサウンドが再生できます。雷の音が雷らしく再生されます。 (写真は過去情報データベースより引用 AKAI GX-747dbx) |
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この「GX-747dbx」を大学生仲間が購入して、FMエアーチェックに使っていました。夜バイトをしていた彼は、タイマーを掛けて、バイト中の番組をよく録音しています。よく彼の下宿にFMラジオ番組を聴きに出かけました。放送と変わらないクリアーなサウンドは魅力でした。 |
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原田知世のデビューレコード・テレビドラマ版「セーラー服と機関銃」主題歌「悲しいくらいほんとの話」と薬師丸ひろ子の「セーラー服と機関銃」レコードと2006年テレビ版・星泉こと長澤まさみ「セーラー服と機関銃」CDを手に入れました。まず、ジャケットで3曲とも作詞・来生えつこ、作曲・来生たかお、であることに気がつきました。ということは、"同じ曲?"。でも、原田知世バージョンは、明らかに歌詞が違います。早々、年代順に薬師丸ひろ子のレコードをターンテーブルに置いて、ゆっくりと針を落として聴きました。聴きなれた「セーラー服と機関銃」の曲です。次に、歌詞の違う原田知世のレコードを聴きました。これは、歌詞もメロディーもまったく違う曲でした。おさない原田知世の少女のお話しするように歌う独特の歌でした。次に、星泉こと長澤まさみの「セーラー服と機関銃」をCDで聴きました。これは、薬師丸ひろ子の曲と同じで若干アレンジが変わっていますが、耳慣れた曲で、どことなく薬師丸ひろ子を彷彿させます。こうして、並べて聴くのもおもしろいものです。 原田知世のレコードは、「悲しいくらいほんとの話」以外に「時をかける少女」と「愛情物語」を手に入れて聴きました。音楽と映画のシーンがシンクロするジャケット写真を見ていると、そのころの思い出や映画のシーンが蘇ってきました。みなさんも思いでのレコードを棚から取り出して、青春時代に思いを馳せてください。 (写真は2006年テレビ版・星泉こと長澤まさみ「セーラー服と機関銃」CDジャケット) |
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ここで読者のみなさんにも青春の思い出に浸っていただこうと思い、原田知世「悲しいくらいほんとの話」か「時をかかる少女」のシングルレコードを1枚ずつをプレゼントします。さらに試聴した星泉(長澤まさみ)「セーラー服と機関銃」CDを1枚もプレゼントします。 応募方法は、住所、氏名、年齢、性別、このメルマガの感想や青春の想い出の一曲を書いて、メールの件名に「原田知世・悲しいくらいほんとの話希望」か「原田知世・時をかける少女希望」か「星泉・セーラー服と機関銃希望」と書いて、電子メールにて、ご応募ください。 メールアドレス mailto:otodama2006@yahoo.co.jp 締め切りは、11月24日。 ご応募お待ちしています。感想だけも受付けていますので、お送りください。 |